英語の文法:助動詞について

誰もが習う「助動詞」についてみなさんはどこまで知っているのでしょうか?

中学生の文法にも載っているので、英語の文法の中では最重要視されていることでしょう。

では、どこが最重要なのでしょうか?

助動詞は「筆者の主張」を表す!ということが大切です。特に英語は日本語ほどニュアンスの違いがはっきりしていません。その際にニュアンスの違いを汲み取るために生まれた文法が「助動詞」です。



心に抱く予測や希望、遠回しな丁寧さを示す微妙なニュアンスを理解し表現するには、助動詞の用法をしっかりと理解しておく必要があります。


ポイント

助動詞は「事実」ではなく、「話者の考え」を表します。「事実」でないという観点から、助動詞は「未来的なニュアンス」をもちます。

次の2つの文を比べてみましょう。

He studies English every day.(彼は毎日英語を勉強する。)

He must study English every day.(彼は毎日英語を勉強しなければならない。)

 He studies English every day. は、現在の習慣的な事実を表す現在形が使われていることから、「彼は毎日英語を勉強する」という事実を述べる文です。それに対して、He must study English every day. は、「彼は毎日英語を勉強しなければならない」という話者の考えを述べる文です。このように助動詞mustを使うことで、客観的な事実ではなく、話者の主観的な考えを述べる表現になります。

→動詞の現在形が「現在の客観的な事実」を表すのに対し、助動詞(can, may, must, will, shall)は話者が心の中で想い描いている「話者の主観的な考え」を表します。


このようなmustの用法は、他の助動詞にも当てはまります。

We can finish this work.(私たちはこの仕事を終わらせることができる)

→「私たちはこの仕事を終わらせることができる」と私(話者)は考えている。

We may finish this work.(私たちはこの仕事を終わらせるかもしれない)

→「私たちはこの仕事を終わらせるかもしれない」と私(話者)は考えている。

We must finish this work.(私たちはこの仕事を終わらせなければならない)

→「私たちはこの仕事を終わらせなければならない」と私(話者)は考えている。

We will finish this work.(私たちはこの仕事を終わらせるつもりだ)

→「私たちはこの仕事を終わらせるつもりだ」と私(話者)は考えている。

We shall finish this work.(私たちはこの仕事を終わらせることになるだろう)

→「私たちはこの仕事を終わらせることになるだろう」と私(話者)は考えている。


このように、辞書的な意味は異なっても、それぞれの助動詞には、話者が考えていることを表すという共通の文法的な働きがあります。つまり、このような助動詞は話者が心の中で考えている「予測」や「希望」「可能性」などを表現するのです。



いかがだったでしょうか?これはほんの一部に過ぎませんが、助動詞がこういった意味を持つということを知っていれば、読解問題を解く際に非常に役に立ちます。


助動詞は奥深いですね!!!

信じてほしい この世界が嘘でも

Beyond Seas, Live Globally, Enhance myself. Carpe Diem!

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