前置詞は「日本語の意味」を覚えてはいけない

前の記事で、単語には「意味」ではなく「絵」を結びつけたほうが良いという記事を書きました。今回は前置詞のバージョンです。言うことはほとんど変わりません。


よく使う単語で「反応速度が重要なもの」の代表格は前置詞です。前置詞はなるべく日本語を介さず、イメージごと身体に覚え込ませましょう。


 たとえば「onとoverは同じ『上』じゃないの?」と思っている人がいますが、実は全く異なります。「on」というと、「何かの上にある」状態を想像するかもしれませんが、基本的には「接触している」イメージです。「on」の反対語は「分離」のイメージがある「off」になります。たとえば、次のような使い方があります。

a picture on the wall

(壁の絵=壁に接触している絵)

a fly on the ceiling

(天井に止まっているハエ=天井に接触しているハエ)


 それに対して「over」は「乗り越えていく」もしくは「覆いかぶさっている」イメージです。「over」の反対語は「under」です。

 行き先に立ちはだかる障害物を乗り越えていく場合、逆に障害物の下をほふく前進しながら進む場合、両者を比較してみるとわかりやすいと思います。

 では、「接触もしておらず」「乗り越えていくのでもない」、けれど「上にある」というときのイメージは、何という前置詞で表現するのでしょうか?「above」ですね。


このように、前置詞はイメージを思い浮かべながら覚えていかないと、どうしても使い分けられません。「~の上」と日本語で覚えてしまうと、どうしても混乱してしまうことになります。

 したがって、前置詞を覚えるときにも「イラスト」や「映像」を見ながら、あるいは、身体を動かしながら覚えるほうが効果的だと思います。

信じてほしい この世界が嘘でも

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