英語表現を学ぼう 4

ヨーロッパの古都に行ったことのある人ならば、街並みの美しさに感動したに違いない。

→If you have been to old European cities, you must have been impressed by the beautiful streets.


・「~したに違いない」の時制は?

 文脈によって、次のどちらかを選択します。

①「現実に~だった」と思う

must have + 過去分詞形

②「実際には起こらなかったが、ある条件下なら~だった」と思う

would/ could/ might have + 過去分詞形

 受験生は「~だったに違いない」と聞くとmust have + 過去分詞形と反応してしまう人が多いので要注意です。ここでは、「実に~だったに違いない」という意味ですから①の形を使います。


・「街並みの美しさ」は?

 「街並み」にはstreetsが適しています。この単語は「通り」のみならず、その両側に建っている建物も表すことができます。ですから、「街並みの美しさ」は「美しい街並み」と解釈してbeautiful streetsとします。もちろん、ヨーロッパ全体ではなくて、「その人の行った地域の街並み」ですからtheをつけておきます。


・「感動する」は?

 be (deeply) impressed by~を用います。impress~は「~に強い印象を与える」という意味の動詞で、必ずしもプラスイメージではないのですが、文脈から容易に判断できるときには問題なく使えます。

 なおbe (deeply) moved by~も、「~で感動する」の意味ですが、こちらは「胸にジーンときて泣きそうになる」という意味ですから、使う場面に注意が必要です。


・「~な人は…」は?

 関係代名詞を用いる方法と、if節を用いる方法の2つあります。

①Anyone who~ ...

②If you~, you ...

 ①で使われているanyoneは、「いないかもしれないがもしいれば、そんな人は」という仮定的な意味を持ちます。someone who~の場合は、「実際に存在する~な人」の意味です。

[例]Yesterday I met someone who came from Scotland.

 「昨日スコットランド出身の人に会った」

 英作文のときには、①でも②でも、どちらで書いてもかまいません。




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