単語には「意味」ではなく、「絵」を結びつけるべき
単語力も英語の基礎としては欠かせません。知っている単語が多ければ多いほど、英語を素早く理解できるので、習得のスピードそのものも早くなります。一見遠回りに思えるものであっても、単語の知識を数多く身につけることが「最短ルート」だと私は思っています。
◎ 「drivewayに車を停める」ということはどういうことか?
まずは私自身の経験から話しましょう。高校生のとき、洋書の小説を読んでいたときにふと疑問に思った文がありました。それは
Michael parked his car in his driveway...
だったと記憶していますが、この「driveway」という見慣れない単語で立ち止まってしまいました。単語自体は難しくなさそうだけど、文脈から推測しても意味がどうしてもわからない。
仕方なく辞書を引いてみたものの、「私設車道」などという単語が載っているだけ。そもそも「私設」の「車道」というのがどんなものなのか、さっぱり想像がつきませんでした。「絵」が浮かんでこないのです。
そんなときは「driveway」の画像をネットで検索してみましょう。海外の家のイメージが一目瞭然になることでしょう。ネットが普及してきた現代、ネットを使わない手はありません!
◎ 「状況」があると、「深く」「大量に」覚えられる
語学習得における単語学習というのは、本来このようなものであるべきだと思っています。つまり、それぞれの単語が、その言語の文化のなかで「どんな位置を占めているものなのか」ということを具体的イメージとともに学んでいく。
英語が話されている国々、例えばアメリカでは、街の構造から建物の様子、家の間取りや美品などが、日本のそれとは大きく異なります。
こうした違いを把握するには、言葉による説明ではなく、絵を見てしまった方がかなり楽です。それどころか、そのほうが正確なのです。
例えば、アメリカの一般家庭のリビングにある家具類。「アメリカ家庭のリビング」という「状況(絵)」のなかで、それぞれの家具類の単語を覚えていくと、イメージの広がりが全く違います。この方法で覚えていくと、短期間でかなりの数の単語を正確に身につけることができます。
ちなみに、drivewayは、道路から自宅車庫まで続く車道のこと。単語を見た途端に、アメリカ式住宅をイメージできるか、なんとなく「私設車道」のままか、これは大きな違いです。
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